産業用X線コンピューター断層撮影

ドイツ・ハイデルベルクに本社を置く Volume Graphics GmbH は、1997年に、CTスライス画像スタックを3Dで処理し、標準的なPCハードウェア上でボクセルデータをリアルタイム可視化できる世界初のソフトウェアを発表しました。この革新的な技術により、多くの中小メーカーが産業用市場に X線CT(XCT)システムを導入することが可能となりました。

 

現在では、VGはCT業界の事実上の標準ソフトウェア(de facto standard)として広く認知されており、以下のような多彩なソリューション群を提供しています。

 

  • VGStudio:CTデータ解析と可視化の入門版であり、印象的なアニメーションの作成も可能。
    「CT Reconstruction」モジュールと併用することで、スライス画像を3軸方向および3D画像として再構成・可視化できるハイテク機能を提供します。グレーバリューの分類やデータのカラー表示、任意方向に3Dモデルを「切断」するクリッピング機能を備え、距離や角度などの基本的な寸法測定も実行可能です。

  • VGStudio MAX: 同時視覚化と CT データの解析のための高性能版です。拡張モジュールとして「座標計測」、「設計値/実測値比較」、「気孔/インクルージョン(異物混入)解析」、「肉厚解析」、「拡張版気孔/インクルージョン(異物混入)解析」、「繊維複合材料解析」、「流体現象解析」、「発泡構造解析」、および 「CAD インポート (PMI)」等 、多様な機能の追加が可能です。
    例えば、座標測定モジュールによって、高精度な表面実測値 (VOXEL サイズ最高値 1/10 まで) を取得することができ、実際の VOXEL データと CAD 交渉データーとの精密比較ができます。

  • VGMetrology: 使いやすい総合的機能を持つ計測ソリューションです。ボクセルデータ、点群、メッシュ、CAD データを測定し。これがあれば、お手持ちの CT スキャナを高精度の多機能型測定装置として活用できます。

  • VG InLine: 雑な再プログラミングを行うことなく、CTシステムを汎用的な非破壊検査(NDT)ツールへ変換します。VGStudio MAXと同等の多彩な解析機能をインライン/アットライン検査環境に適用でき、欠陥解析や設計値・実測値比較を高精度に実行可能にします。

  • myVGL: VGStudioやVGStudio MAXで作成したvglプロジェクトや解析データを詳細かつインタラクティブに閲覧できる無償ビューア。
    注釈機能を備え、Pack & Goによる最大90%のデータ圧縮により、CT解析結果を容易に顧客や同僚と共有できます。

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